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    エロゲ対談番外編 作品クロスレビュー「ラブラブル」 第5回/全5回(?)

    • 2016.11.03 Thursday
    • 15:28

     

     

    ラブラブル〜lover able〜2011.02.25発売予定!

     

     

    3

     

     

    fee「僕はシナリオに6点をつけているとは言っても、別にそんなに叩きたいわけでもないんですが……残響さんが9点をつけているから、<まぁそこまでじゃないだろ>っていうのはあってw」

     

    残響「笑うしかないなぁwww」

     

    fee「残響さんから、<トライアスロンには、お祭り騒ぎ的な面白さがある>というお話を聞いて、なるほどと思いました。そういう楽しみ方もあるのか、と。……なんか<トライアスロン要らない話>がしにくくなっちゃいましたねw」

     

    残響「はははw しかし立場というか、意見表明は伺いたいです。というかそれしなかったら話が進まないじゃないすか」

     

    fee「一応トライアスロンシーンの楽しさはなんとなく理解できたので。それを軽々しく<あれは要らなかった>と言っちゃうのはどうなのかなと思いまして。ただまぁ、プレイ中はトライアスロンシーンで興ざめしていた自分もいるので、予定どおりその辺を話したいと思います」

     

    残響「お願いします」

     

    fee「何が気に入らなかったか、ということで主に2点。ー膺邑の態度。⊆囲を巻き込みすぎ。この2点です」

     

    残響「おっと周囲を巻き込む話だ。どうもこのあたり、千夏編で散々したのに、と突っ込みを入れたいですが、しかしよほどfeeさんはこのパターンがお好きでないとお見受け」

     

    fee「そうなんだよなぁ……。で、とにかく、主人公くんなんですが。この人の初登場シーンなんですが、かなり面白かったです。奇人変人の域なんですけど」

     

    残響「いやぁ全くその通りです。この主人公がはじめて世に出たとき、ファンコミュの間でもすげえ反応でしたもん。<すげえマジキチだ!>みたいな」

     

    fee「痛々しいけど面白いんです。でも、これって……ごめんなさい、主人公くんには申し訳ないんですけど、これはモブキャラの面白さでしょっていうところがあって」

     

    残響「うわあ容赦ないw」

     

    fee「クラスにこういう奴、一人くらいいると思うんです。お調子者というか、ムードメイカーというか。いじられキャラ的な感じで、<こいつ面白いなw>っていう。ある意味で人気はあるんですけど、あまりモテはしないんだよなっていう」

     

    残響「うーん、否定できないゾー」

     

    fee「身体を張った汚れギャグをかましたりもして、なんだろう、ちょっとだけ下に見られている。軽く見られているというか。いじめられたりはもちろんしません。実はみんな結構、そいつのこと好きなんですけど、格好いいとかそういう評価じゃない」

     

    残響「全くもってモブ、男友達の定義ですな」

     

    fee「僕の中での主人公くんはそういう人物像なんです。これが実は……花穂のことを守るためにそういう道化キャラを演じている、という設定があって。その設定がどこまで作品の中で活きているのかは、検証していないんでわからないんですが、一応そういうことになっている。実は格好いい奴ではあるんです」

     

    残響「そうですね。感動のシーンじゃないですか」

     

    fee「そういう事情を知っちゃったら、基本的に<花穂を選ばなきゃ嘘だろ>っていうのがあるんですけど」

     

    残響「ははは、全くそうなんですけどね。だから花穂は『ラブラブル』ではグランドヒロインですよ、結果的に」

     

    fee「更に言えば、それが本当なら花穂ルート以外では道化を演じる必要はなさそうなのに、なんで他ルートで他のヒロインとくっついてからもバカをやり続けてるんだって話もあるんですけど……。で、主人公くんは結構態度が大きいんですよね。初対面のクラスメイトにもめちゃくちゃなれなれしかったり」

     

    残響「結果論ですが、あそこでキョドる主人公って全く想像出来ないなぁ」

     

    fee「花穂ルートでは、花穂が主人公を思ってスピーチするところはいいんですよ。花穂はカッコいい子ですから」

     

    残響「ふむ」

     

    fee「でも主人公くんは、君は笑える道化キャラでしょっていう。<びし、俺が花穂の恋人だ、文句あるか>って言われても……。主人公くんが大きな態度をとっていても面白かったのはクラスの道化キャラだったからであって、真の勝ち組になっちゃったら、その大きな態度が鼻についちゃうというか」

     

    残響「うーん、でも今も似たこと言いましたけど、この主人公がこうじゃなかったら、『ラブラブル』という作品は成立しませんよね」

     

    fee「まぁそうなんですけどね。彼は冷静に見れば結構傍若無人なところもあると思うんですが、それが許されるのは愉快な芸人ポジだったからというか。そんな奴が、理想の恋人を得て、<どうだ見たか>までやられるとちょっと調子に乗ってる感が……」

     

    残響「はははww いいじゃないですか、幸せになってもw」

     

    fee「これまでは、愉快さと痛々しさの間で愉快さがギリギリで勝っていたのが、最後に痛々しさに傾いちゃったかなと。だからトライアスロンシーンは……というか、最後の啖呵のシーンの処理はもう少し違う形が良かったなぁと」

     

    fee「ちょっと話がズレるんですけど……『ラブラブル』全体に言える事なんですが、主人公が独占欲をえらく剥き出しにしてますよね」

     

    残響「そうっすね。肉食とまでは言わないまでも」

     

    fee「剥き出しにというか、恋愛ゲーム的に【恋人を誰にも渡さない】というのはわかるんですが、このゲームに関しては【独占してやる】とか【独占されたい】というワードがピンポイントで出ていて、僕からすると<うーん>って感じなんですよ」

     

    残響「うーん、なるほど。そこらへんに関しては、この主人公は何事に関しても中途半端なところで落ちつけられないんですよね。独占するということに関しても」

     

    fee「これは、僕がそういう機微を解らない人だというのがあるんですが。独占するっていうのは、他の人には見せたくないっていうことですよね?」

     

    残響「見せたくないまで行っちゃいますか……いや、原理的にはそうなんですけど」

     

    fee「要するに、<俺の女をじろじろ見んなよ>っていう。その割に、主人公は人前でイチャイチャしてるんですよ」

     

    残響「そうなんですよね」

     

    fee「それが、僕は割と<ハァ?>って感じで。イチャイチャを見せびらかしたいのか、独占して誰にも見せたくないのか、どっちなんだよっていう。割とわからなくて」

     

    残響「見せびらかしているという意識が段々なくなるのがバカップルなんでしょうな、きっと。この主人公はそこら辺が微妙なところで、<見てくれよ!>っていう意識はあるんだけど、実際にじろじろ見られると<やめろぉ!>みたいな」

     

    fee「それはちょっと自己中すぎません? まぁ、人間ってそういうものなのかもしれないんですけど」

     

    残響「どうしょうもない事を言うなら、視姦という言葉があるように、じろじろ見られるというのは疑似的に精液をぶっかけられているような感じなんじゃないでしょうか」

     

    fee「汚いなぁw」

     

    残響「いや、ほんと汚い言い方で恐縮なんですけど」

     

    fee「確かに汚いオヤジがグヘヘとか笑いながらジロジロ見てきたらそりゃ気持ち悪いかもしれないけど」

     

    残響「じゃあ誰なら見てもいいんでしょうか?」

     

    fee「誰ならというか、別に普通に見る分にはいいんじゃないでしょうか。見せびらかしたいなら見せびらかせばいいし、隠したいなら隠せばいいけど、僕は隠したい人の気持ちはよくわからないから、主人公くんにそう言われても<ふーん、そうなんだ、ふーん>としか思わないし……えーと、なんでしょう」

     

    残響「いや、この主人公ってところどころでヘタレになるじゃないですか。全般的にヘタレなのかもしれないけど、部分部分で更にヘタレになるというか」

     

    fee「見せびらかしたいなら、ジロジロみられるのもある程度仕方ないし、隠したいなら、ヒューヒューって祝福してもらうことはできないし、両方美味しいところを求めようとしているんだけど、お前が本当に求めてるのはどっちなんだ?っていうのがよくわからなくて。という……」

     

    残響「ふむ……」

     

    fee「そもそも僕は、【1対1の束縛しあう恋人】を唯一最高のものとする概念が、そんなに好きじゃないんですよね」

     

    残響「えっ……あれ? 失礼ながらなんか齟齬が。千夏の時には【恋愛は1対1が好きで、部外者を巻き込むな】って言ってたような……feeさんの部外者ヘイト観ってそういうもんじゃなかったでしたっけ?」

     

    fee「それとはまた少し違う話なんです。なんて言えばいいのかな。人の気持ちを、【恋人】という言葉や形で無理やり縛るもんじゃないだろうっていうのがあって。その人と一緒にいたいから、その人と遊ぶ。別に他の異性と仲良くしたっていいし、自分も他の異性と仲良くするかもしれないけど、一番好きなのはあなた、という関係が僕は好きです」

     

    残響「ふーむ……そこは恋愛観の相違かな。ぼくは、ある程度は束縛し合ってるほうが良いです。人の恋愛観はとやかく言いませんが」

     

    fee「だから別に、1対1の恋愛を否定しているとかではもちろんないんです。お互いを想い合う美しさはわかる。ただそれは、別に相手に強制されたからではなく、自分が相手と一緒にいたいから。【恋人だから一緒にいる】んじゃなくて、【好き同士だから】一緒にいるんでしょって思うんです。だから、<独占してやる>とか<独占されたい!>とか言い合っているのを見ると、なんだか息苦しい関係だなぁと僕は思っちゃいますね。千夏のところで話した、焼きもちが嫌いというのもそういう部分だと思うんですけど」

     

    残響「ぼくは逆に百合的【隷属】というか、【契約】みたいなのを愛しているところがあるんですよねぇ……そこが今言った束縛的恋愛観、ですが。……考えたらこの話題、相当前からお話してますねw」

     

    fee「独占とか、束縛とかを過度に強調しないでも、一緒にいるのがごく自然だから一緒にいる。そんなカップルが個人的には理想なんですよね。本当に好き同士なら、声高に【お互いのもの】宣言をする必要もないはずなんです。普通に<好きだよ>って気持ちを伝え合うだけでいい。これは少しズレますが、学生カップル同士でろくに他の恋も知らず、大して絆を深めるエピソードもなかったりするのに、さも一生の相手が決まったみたいな雰囲気のゲームが多いのも、重たいなぁって思います。もちろん付き合い当初はそれぐらい気分が盛り上がっていたっておかしくないし、結果的に一生を添い遂げたって構いませんが、もう少し自然に付き合えないもんかなぁと」

     

    残響「うーむ」

     

    fee「これは重たいのが悪いというより、一生を添い遂げるのが当然と思えるほどの【絆の深さ】を描けていない、そちらの方がより問題だと思いますけどね」

     

     

    4

     

     

    fee「すみません、主人公繋がりで脱線しちゃって、話す順番を間違えた気がします。【トライアスロン要らない話】に戻したいんですけど、いいでしょうか? ,亮膺邑の態度については話したので、△亮囲を巻き込むというところなんですが」

     

    残響「はい、どうぞどうぞ」

     

    fee「大昔に『メモリーズオフアフターレインvol2 想演』というゲームがありまして。主人公とヒロインが、文化祭でクラスがやる演劇を私物化するんです。ヒロインのほたるが、<はーい、ヒロインはほたるがやるー。相手役はもちろん(主人公の)健ちゃんねー>みたいな感じで。<これはお前ら2人のものじゃねーから、クラスの出し物だから>と思って、うんざりしちゃった事があるんですが、『ラブラブル』のトライアスロンでも似たような気持ちになりました。

    花穂が景品になるというのは花穂にとっても寝耳に水なので、花穂に責任があるとは言わないんですけど、普通に考えて断れるよねというのが一点。断れないなら断れないで、花穂は一応景品なんだから、景品らしくしなきゃダメでしょ」

     

    残響「景品らしく、とはww」

     

    fee「一競技者に肩入れしちゃダメだと思います。そりゃ、大好きなお兄ちゃんを応援したくなる気持ちはわかるけど、このイベントは街のみんなのイベントだから。主人公が<うぉぉー俺の花穂―>って頑張るのはいいとしても、花穂ちゃんが<お兄ちゃん頑張れ>みたいなことを言うのはNGでしょ」

     

    残響「なるほど。理屈としては理解できる」

     

    fee「他の参加者からしたらたまったもんじゃないです。まぁそもそも景品が花穂のキスというのもよくわからないし、そんなもののために参加者が熱くなったり、主人公が<うぉぉー俺の花穂―!>って頑張るのもイマイチわからないですけど。優勝者と花穂がエッチするとかならムキになっちゃうのもわかるけど、キスぐらい……舌を入れたりとかもしないでしょ? たぶん、チュ、ぐらいで終わりでしょ。割とこんな感じで冷めてプレイしていました」

     

    fee「で、トライアスロンイベントの前の花穂のスピーチが結構良かったから。そこで終わっておけば良かったのに、0.5点ぐらいは評価が上がったのにって思って」

     

    残響「なるほど」

     

    fee「一応、花穂が頑張ったから、主人公もお返しに頑張らなきゃというシナリオ上の要請はわからないでもないんですが、それが面白さにつながったかというと……。そりゃ主人公が活躍した方が良いことは確かだけど、主人公の活躍は絶対条件ではないから。花穂ちゃんが格好いいところを見せて、終わりでいいじゃんって。主人公は今までバカキャラを演じて花穂を守ってきたんだから、それだけで十分ですよ。それだけで主人公は、花穂に愛される資格があるから、派手な猪武者みたいな活躍を無理に入れなくてもいいんじゃないか、というのがありました」

     

    残響「なるほど……ラストの解釈について、ちょっとわけわからない事を言いますけど。イチャラブは最終的に世界になるんですね」

     

    fee「確かによくわからないですねw」

     

    残響「つまりイチャラブが物語の中でどんどん熟成されちゃって、イチャイチャにグチャグチャにイチャイチャにグチャグチャにハートマークを乱舞して混ぜ合わさって行ったら、イチャラブが世界全てを包み込んじゃうんです。世界はすなわちイチャラブするから世界であって、イチャラブすなわち世界であると。後は爆発して宇宙に行くか、二人の内部に収縮していくかという。その上で、もう周りの世界すべてがイチャラブになっちゃってるんですよ、二人にとっては。『ラブラブル』の最後に至っては。だから、二人が世界なんだから、世界のルールが二人なんだから、だから自分が景品であっても主人公に肩入れするのは当然というか」

     

    fee「批判とかじゃないんですけど、<感情移入しないで観測を〜>と普段仰っている割に、感情移入してません?」

     

    残響「これは感情移入なのかな。どちらかと言うと、観測しているぼくのテンションが上がっているという感じなんですけど。もはやこの世界を愛するしかない、みたいな」

     

    fee「主人公か花穂に感情移入するなら、その瞬間、相手のことしか想っていないから、周りが見えなくてそうなっちゃうのもわかるけど。一歩引いて神の視点から見ると、<お前ら周りの人のこと全然考えてないんだな>っていう」

     

    残響「最終的に言えば、周りの事を全然考えていない二人の関係性が好きなんですね。なんというかイチャラブ時空が歪んで歪んで爆発してみたいな。これまで自分が見ていた世界が爆発していく開放感みたいな」

     

    fee「イチャラブというか、バカゲーみたいな感じが……」

     

    残響「だって『ラブラブル』ってある意味バカゲーじゃないですか」

     

    fee「まぁ、『ラブラブル』はある意味バカゲーだとは思います。ただ、残響さんのこの発言をイチャラブゲー全部に当てはめていいのかなっていう」

     

    残響「イチャラブゲーは大なり小なりバカゲー的な要素は含みますよ」

     

    残響「含まないのはトノイケゲーぐらいですね。トノイケゲーは別のものを含んじゃっていますから。……もっとも、ぼくはさっきからむちゃくちゃなことを言っているという自覚はありますw」

     

    fee「まぁ、周りのことを考えないということを、許容できるかできないかというところはあるんでしょうけど。おとなしく恋をしているカップルを見ると、頑張れ頑張れって言いたくなるし、別に周囲を気にせずイチャついてもいいんですが、周囲を巻き込んだ挙げ句に<どうだ見たか>みたいなカップルを見ると、あーはいはいって感じになるから……」

     

     

    5

     

     

    残響「そこはシナリオ的な見方というか。シナリオ的というと変かもしれませんけど、リアリティを求めるみたいな」

     

    fee「景品云々はリアリティというか、他人に迷惑をかけるなというか……。別にみんなの前でイチャイチャしていても迷惑だとは思わないんです。けど、あれは確か市のキャンペーンか何かでトライアスロンをやっているわけでしょ。その景品があれをしたらダメでしょっていう」

     

    fee「花穂が中学生なのにバイトしているのは……と思った後に、親戚の店だからまぁいいかと思い直したのもあるんですが。ファンタジー世界の話なら別にいいんですが、一応作中の設定を現代日本っぽくしている以上は、リアル世界のルールを意識する必要はあるんじゃないでしょうか」

     

    残響「『こいびとどうしですることぜんぶ』や『ツナガル★バングル』というゲームで(というか保住圭シナリオで)、とんでもない解決法を見た事があります。登場人物が学生で結婚したりお酒を飲んだりしているんですけど、この登場人物達は全員18歳以上ですからっていう」

     

    fee「それはダメですね」

     

    残響「ダメですかw」

     

    fee「たとえば西暦3000年で、学生からどんどん子供を産んで結婚していくような社会になっているとか。あるいは、法律とかはきちんと作らなくてもいいんですけど、西暦3000年の世界では15歳からお酒を飲んでもいい世界になっているというのならいいんです。あるいは、ヤンキーが主人公だっていうなら学生でお酒を飲んでいてもまぁいいと思います。それにまぁ、お酒ぐらい多少はね? そんなに咎めないけど」

     

    fee「だけど、たとえば『この青空に約束を――』っていうゲームでは、主人公たちの寮が潰されそうになっているのに、寮でお酒を飲んでいたりする。これはまずいだろうと僕は思いました。そんなんで、寮存続をアピールしても説得力がなさすぎます。飲酒を理由に寮が潰されても文句は言えないでしょう。危機意識がなさすぎるだろという意味で、お酒を飲んだらダメかなっていう。そういう作品だと、やっぱりダメかなと思いますね」

     

    残響「なるほど、シナリオ中の説得力というか」

     

    fee「そういうところはやっぱり気になっちゃう。家族が金持ちで主人公たちを養ってくれるなら、学生で結婚してもいいと思います。けど、普通に考えたら厳しいんじゃない? まぁ結婚って言っても、子供を作らなければ別にいいとは思うけど、さっき挙げられていたゲームでは多分子供も作るんだよね?」

     

    残響「はい、作りましたね」

     

    fee「だからその辺は難しいところですけど」

     

    残響「そこら辺、『ラブラブル』は不思議な解決をしていまして。『同棲ラブラブル』花穂ルートの最後の方なんですけど、親父に殴られるんですね。<殴られてでもやっていくならいいけれど、けじめとして一発殴らせろ>みたいなことを親父に言われるんです。微妙なリアリティなんですよね。ここまで、実妹でいいじゃんって言っておきながら」

     

    fee「いやまぁ一発殴らせてもいいんじゃない?」

     

    残響「はははw」

     

    fee「その後、祝福してくれるんでしょ?」

     

    残響「そうですね、ええ」

     

    fee「じゃあいいんじゃない。一発ぐらい」

     

    残響「そっすか」

     

    fee「え、殴られたくなかった?」

     

    残響「難しいところですね。ぼくは殴られたくなかったと思いますが、殴られても仕方ないとも思っていて、ここら辺は微妙ですね」

     

    fee「そりゃ僕だって、他人に殴られたくはないけどw 客観的に言うなら、パパも多少鬱屈したものがあるんだけど、一発殴る事でスッキリして、それでこれから後腐れなく祝福してくれるならいいんじゃないかという話で」

     

    残響「その後の花穂のCGとかも良かったのでいいんですけど、最後に少しゴチャっとさせるのはどうなのかなと思ったんです。まぁいいんですけど。バランス感覚の違いなんでしょうか? 倫理性そのものの違いじゃなくて」

     

    fee「難しいですね」

     

     

    6

     

     

    残響「なんだか難しい話になっちゃいましたね。『ラブラブル』の話なのに」

     

    fee「ファンタジーなら気にしないんだけどなぁ。金持ちとかでも気にしないし。それにまぁ、エロゲなんだから中出しぐらいしてもね?」

     

    残響「そこが最大のファンタジーじゃないですかww」

     

    fee「いや、まぁまぁまぁまぁそうなんですけどw でも、エロゲでもリアル路線のゲームだったら、やっぱり中出しには慎重になってほしいし」

     

    残響「それは言えてますな。世界観は大事ですよ」

     

    fee「たとえば、『ef』というゲームがあって、僕はかなり好きな作品なんですが。1章の話をしますと、主人公が将来の仕事を悩むというストーリーラインなんですね。主人公は高校生兼、売れっ子の漫画家なんですけど、漫画でいつまで食べて行けるかわからない。だから、ちゃんと進学すべきなのか、いっそのこと漫画に全て打ち込むか、延々と悩むというリアル志向の物語なんです。しかし、子供を作っちゃったら、漫画家か進学かで悩んでいる場合じゃなくなるんだから、こういう話だとちゃんと避妊した方がいいのではないかと思うんです。そういうテーマのゲームじゃなきゃ、別に中出ししてていいです。いやまぁ、そういうゲームでも中出ししたからって怒ったりはしないけどw 僕は別に、いつもリアルじゃなきゃいけないとかそういうことは言わないですよ」

     

    残響「大丈夫です、それは解っています。リアル寄りのゲームの場合は、っていう話でしょ?」

     

    fee「そうです。まぁ、『ラブラブル』がリアル寄りの作品かどうかというのは難しいところなんですけど……」

     

    残響「内容面、というよりは製作面、なんですけど。実は製作者側も<リアルな要素を入れる事が、女の子の萌えに繋がるのだ>みたいなことを公言していたりするんですよね。そこら辺、都合よく取り入れてってところなんでしょうけど」

     

    fee「しかも、僕に関してなんですけど、リアルさで抵触して減点する部分って、花穂のトライアスロン一点ぐらいしかなくて。他は特に問題ないから、ここだけちょっとバランスが悪いというか。まぁ残響さんはそれが良いと言っているので、あれなんですけど……というか、他人に迷惑をかけるかどうかというのは、リアルかどうかとはまた別の話な気もするんですけど……」

     

    残響「まぁ、イチャラブが宇宙だとか、イチャラブが爆発だとか言っている人の言葉ですからね」

     

    fee「たとえば奈々子ルートなんかは本当に現実的な話で。つぐみなんかも現実的な話ですよ。さつきと千夏は何も起こらないんで、ある意味現実的です」

     

    残響「花穂はファンタジーですね」

     

    fee「花穂も最後だけなんですよ。まぁ、実妹なのにみんなが祝福してくれるのだってある意味ファンタジーですけどw」

     

    残響「でもそれを言い出したら、そもそも主人公はトライアスロンで泳いでないですからね。なんで船なんだっていう」

     

    fee「だからトライアスロンのところだけがバカゲーっぽくて。いや、それ以外のシーンもテキストはバカゲーっぽいんですけど、展開はバカゲーじゃなかったんですよ。でもここは展開もバカゲーで、まぁいいんだけど……もう少し他の人にも配慮しようよっていう。

    だって、僕がトライアスロンの参加者で、花穂ちゃんのキスが景品と聞いて張り切っているのに、当の花穂ちゃんから<お兄ちゃん頑張れ>とか言われた日にはどうですか」

     

    残響「まぁあれは、そもそも何もかも仕組まれた出来レースみたいなものなんですけどね」

     

    fee「それもどうかなって思うけど」

     

     

    7

     

     

    残響「そっか。ちなみに最後の疑似結婚式はどうでしたか?」

     

    fee「……全然覚えてないんですけど」

     

    残響「えっ!?

     

    fee「いや、マジで全然覚えてないぞ?」

     

    残響「最高のCGだったじゃないですか!」

     

    fee「ちょっと待って……ちょっと待ってね」

     

    残響「一番最後ですよ?」

     

    fee「あー? (ゲームのCG鑑賞モードを見ながら)あーあーあー、こんなシーンあったっけ?」

     

    残響「あったんですよww」

     

    fee「いや、CGがあるってことはあるんですけど、全然覚えてないぞ? いや、クリアはしてますよ!? 最後飛ばしたりしてないですよ?」

     

    残響「はははww」

     

    fee「そんなシーンもあったんでしょう。……言われればあったような気もする」

     

    残響「言われればってw」

     

    fee「僕はそもそも抜きゲーとしてプレイしていますからね。それ自体がちょっとおかしい気がする。そんな人、あまりいないんじゃないかな……」

     

    残響「いや、いないわけではないけれど……」

     

    fee「僕は、イチャラブゲーというかキャラゲーをプレイする動機の7.5割は抜きなんです」

     

    残響「ふむふむ」

     

    fee「シナリオゲーって、エロいゲームはあまり多くないんですよ。最近そうでもなくなってきた気がして、『この大空に、翼をひろげて』とか『あの晴れわたる空より高く』とか、最近のシナリオゲーはエロくなってきたなぁとか思うんですが。『サクラノ詩』も結構エロかったし。でも、全体的にはシナリオゲーはあまりエロくないというのがあって。キャラゲーの方がエロい。抜きゲーの方が更にエロいかもしれないけど……」

     

    残響「ぼくは抜きゲーに関してはバカゲーだと思ってプレイしていますね」

     

    fee「抜きゲーをですか!?」

     

    残響「はい」

     

    fee「僕は抜きゲーは、一部例外を除いて基本抜きしかないから、それはそれでいいんだけど、ちょっと味つけが濃すぎるかなぁみたいなところがあって。抜きたい時にしかプレイできないという。キャラゲーは抜きたい時じゃなくてもプレイできて、抜きたい時にもプレイできる」

     

    残響「抜きゲーに関しては、ファンタジーテキストをげらげら笑いながら面白おかしく読んでいる感じですね」

     

    fee「それは……そういう人はそんなに多くはいないと思うぞ?」

     

    残響「やっぱりそうなのかなぁ」

     

    fee「いや、わからない。僕は他の人のことは知らないのでw」

     

    残響「先日Twitterで<抜きゲーのテキストは時代遅れになるんじゃないか>みたいな事を言ったんですけど、それは笑えるか笑えないかで見ているからそういう発想が出てきたんですね」

     

    fee「20年前のフランス書院とかを読んだら、<ひぃ、堪忍して下さい>とか書いてあって……」

     

    残響「そういう事ですそういう事です」

     

    fee「へ? とか思っちゃって。これはヤバいだろって思いましたけどね」

     

    残響「いずれ<んほぉぉぉぉ>とか<ひぎぃ>みたいなのもテンプレ化して陳腐化するんじゃないかと思うんですけどね」

     

    fee「それは流行っている今ですら、僕は気持ち悪いと思っているから……。そりゃないでしょって思っちゃうんで。これは時代遅れになるとかならない以前に最初からおかしい。もちろん趣味の話ですけど。それを抜きゲーのテキストと言っちゃっていいんですか?」

     

    残響「ははははw」

     

    fee「アヘ顔と同じで、それはニッチな感じというか……」

     

    残響「『ラブラブル』に関しては境界線上のところがあって、レイプ目を最初に使い出した萌えゲーメーカーがsmeeなんですよね」

     

    fee「僕はその辺は大丈夫でした」

     

    残響「ぼくも大丈夫でしたけど、これはちょっと賛否両論でした」

     

    fee「白眼むいてよだれ垂らさなければいいです……」

     

    残響「まぁそうっすねw」

     

    fee「白眼むくのだけはやめてほしい。あれはかわいくないから、ほんとに」

     

    残響「ひょっとこも個人的には……」

     

    fee「ひょっとこもダメ、かわいくない!」

     

    残響「かわいくないっすよね」

     

    fee「やっぱりかわいくなくちゃ!」

     

    残響「でも人によってはレイプ目も嫌だっていう人はいるでしょうしねぇ」

     

    fee「それは……僕もレイプ目がそこまでキツかったら嫌かも。ギリギリ許せたという記憶があるので、逆に言えばギリギリだったという……」

     

    残響「レイプ目も使いようですからね。毎回はキツいけど(実際、SMEEの以降の作品ではそのきらいがあった)、<ここぞ!>というときに使う破壊力はなかなかですよ。レイプ目……デストローイ……(意味不明)」
     

    fee「『ラブラブル』については大体こんなところでしょうか?」

     

    残響「そうですね、今日は本当にありがとうございました」

     

    fee「いえ、こちらこそ楽しかったです。ではまた!」

     

     

    次回予告

     

    『ラブラブル』についてはこれで終わりかと思いきや、読者からの熱いお便りが!

    次回、「ラブラブル 第6回 お便り紹介対談」に続く

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