エロゲ対談番外編作品クロスレビュー「ラブラブル」 第2回/全5回予定?

  • 2016.09.03 Saturday
  • 23:55

ラブラブル〜lover able〜2011.02.25発売予定!

 

 

 

 

残響「世間での評価で割と共通しているところといえば、千夏は残念ヒロインだということですね。最近、残念系ヒロインと呼ばれるヒロインが増えたと思うんです。見た目は正統派お嬢さまなのに中身は残念というか」

 

fee「まぁ大体わかります」

 

残響「メシがまずいぐらいはまぁ普通で、ペットボトルにおしっこをするとか。『オトメ*ドメイン』ってゲームなんですが」

 

fee「それは残念というか、ちょっと人格を疑うレベルなんですけれども……」

 

残響「……ぼくもぼくでちょっと毒されてきてるかな、最近のラディカルなエロゲ情勢に。まあ、『ラブラブル』に絡めて言えば、ちょっと人格を疑うレベルでの残念さというのは千夏にも言えるのではないでしょうか?」

 

fee「『ラブラブル』のヒロイン達がリアルにいて、僕に好意を持ってくれたら、千夏以外の四人なら僕は喜んで付き合うと思うんですけど……」

 

残響「おっと冷酷に戦力外発言だw 冷静に考えればおかしいですね、千夏って」

 

fee「千夏とは付き合いたくないです。他の四人とは付き合いたいけど。先にシナリオの話をしますと……シナリオ的にあまり語る事はないんですけど……。個別ルートの中で、一番何も起こらないのがさつきと千夏なんですよ」

 

残響「そうですね……えぇ、千夏はさつきほどすーっとはいかないかもだけど、かき乱すような事件は起こりませんね」

 

fee「終盤の山場に親が出てくるというのは、このゲームの多くのルートで見られる展開です。つぐみルートは違いますが……」

 

残響「つぐみルートは親じゃなくてかつての男関係でっていう」

 

fee「奈々子とさつきと千夏は少なくとも親絡みの話で、その中で奈々子シナリオだけが成功していると思います。さつきと千夏ははっきり言って、親が全然障害になっていません。だから、何も起こらないで終わったという印象しかありません。

千夏シナリオがさつきシナリオに比べて、良くもあり、ダメでもあるところは、さつきシナリオより長いことです」

 

残響「(笑)さつきより長いこと」

 

fee「さつきシナリオの短さなら、何も起こらなくても許せる」

 

残響「あぁ〜」

 

fee「千夏シナリオは……さつきシナリオより1.5倍ぐらいはボリュームがあると思うんですが……」

 

残響「あります、あります。というより、『ラブラブル』のシナリオの中では標準的な長さですね」

 

fee「なのに何も起こらないというのは、厳しい、です。短編ならいいかもしれないけれど、長編ならそれなりに読ませる中身がほしいです……」

 

fee「次に……僕が千夏を好きじゃないというのが一番大きいんでしょうけど……。千夏ルートで書かれている【恋愛】って……」

 

残響「はい」

 

fee「恋愛というよりも、おままごとかなって」

 

残響「うーん、うーん。それって端的に言って千夏全否定で……これもこれで【イチャラブ】なのですが……千夏的イチャラブという意味で。イチャラブのなかでも、バカに振りきったイチャラブ……まさに【バカップル】を見る楽しみ、っていうのもあって。しかし、直にそう言われて、確かに【おままごと】という指摘を決して否定はしきれない……のが困ったところ」

 

fee「たとえば、浮気ごっことかね」

 

残響「……あったなぁ」

 

 

2

 

 

fee「ここからは技術の巧拙ではなく、単に僕の好き嫌いの話になるんですが……僕が嫌いな幾つかのエロゲ展開のうち、千夏ルートは複数に該当してしまうんです。……ここから千夏を叩きますけど、千夏ファンの方に怒られそうだなぁ……」

 

残響「ここだけの話、【基本叩き】でも大丈夫じゃないかと思います。基本的に千夏というヒロインは、まずけなすところからスタートというか。けなしてから、<でも、そんなところがいいんじゃないか>と褒めるような、そんな珍味みたいなところがありますからね。だからけなさずに千夏を語ることって相当難しいです。千夏どころか、心無い人は<せんなつ>さんとか言ったりしますからね」

 

fee「千夏ルートが嫌いな理由を大雑把に言うと、\蕾討伴膺邑が愛し合っているように見えない。これが、僕が【おままごと】だと言っているところです。1に関連しますが、他人を巻き込みすぎ、迷惑をかけすぎ。主人公がえらく頑張っていて見ていて疲れる」

 

残響「主人公が頑張っているのは、普通、プラス評価にする人のほうが多いと思うんですが……。ほら、よく【無味乾燥】な主人公っているじゃないですか。完全空気な。とくに何もしない。それに比べればよほど筋はいいんじゃないかと」

 

fee「いや僕は【無味乾燥】な主人公の方がいいなぁ……とりあえず、その辺も説明しないといけないところですね。ただ、なぜ嫌いなのかを丁寧に説明すればするほど、千夏をフルボッコにしているように見えてしまうというw しかも、説明しても解ってもらえるともあまり思えないし……僕が偏屈なだけなんじゃ?というw

 

残響「まぁそれは……そこのところはよく訊いてみないとわかりませんが。ええい、もうここまで来たら、全部仰ってくださいw どっちみちfeeさんの基本スタンスはここまでで明らかになってるんですからw!」

 

fee「順を追って、まずは,らなんですけど……千夏ルートには焼きもちを焼かせるためにあえて怪しい行動をとるシーンがあったり、もっと酷いのになると、自分が焼きもちを焼きたいからというワケのわからない理由で、妹の美冬を主人公とデートさせるシーンがあったりしますよね」

 

残響「ありますねぇ。喫茶ジェラシー」

 

fee「元々僕は焼きもちを焼かれること自体があまり好きじゃなくて、窮屈に感じちゃうんです。まぁ、少し口を尖らせるぐらいならかわいいなぁって思うんですが、いやみを言われたり、ジト目で睨まれたりすると、<別に少しぐらい他の女の子と仲良く話したっていいじゃん。鬱陶しいなぁ>って思っちゃうんですよね……」

 

残響「鬱陶しいなぁってw まあここは個人の趣味ですが、一応イチャラブ古典様式美ではありますので……。もっと言えば、萌えゲーにおける女の子多数状況で、よく起こりうることでもありますし……」

 

fee「一度ぐらいは全然我慢するんですが、この手のゲームの焼きもち芸って、繰り返しが基本じゃないですか。焼きもちヒロインの焼きもちが一シーンだけ描かれる、なんてことはまずないんで。五回も六回も焼きもちを焼くシーンが出ると、またかよと思って苛々するんです」

 

残響「まぁそういう面はありますよね。随所に積極的に入れていく【ギャグ】のノリを、イチャラブでも持ってきている」

 

fee「通常の焼きもちヒロインでもこの有様なんですが、千夏は順風満帆なところに、わざわざ妹を使って波風を立てたりするわけです。主人公は千夏に言われたから妹とデートしたのに、千夏に尾行されて焼きもちを焼かれる。どんな罰ゲームだよって思いました。こんなくだらない遊びに付き合わされる主人公もですが、妹の美冬もかわいそうですよ。本当に千夏って女は自分勝手な奴だなぁと思う一方で、本当に恋人の事が好きなのかなぁという疑問もありました」

 

残響「おままごとと言われましたけど、いわゆる少女漫画的なというよりは、レディコミ的な恋愛像に、自分を当てはめてうっとり、みたいなところはありますね」

 

fee「千夏が、ですね」

 

残響「千夏がです。主人公がじゃなくて」

 

fee「恋愛っていうのは相手があってのものだと思うんです。千夏みたいに、全部自分のスタイル、自分の理想に合わせろ、みたいな態度を取る人は現実にもいるでしょうけど、僕はこれは恋愛というよりは自己愛ではないかと思います。相手の事を全然見ていない。というわけでこれが,痢∪蕾討伴膺邑が愛し合っているように見えない、の説明になります。ちなみに千夏とは関係ありませんが、まずい飯を無理やり食わせるヒロインとかも同じ理由で嫌いです。相手の気持ちよりも自分優先という。どこでそんな思い込みをしてしまったのかは知りませんが、女が料理をして男を喜ばせないといけないなんて決まりはどこにもないんで、安易な恋愛ステロタイプに乗っかろうとしないで、もっと相手が喜ぶような事を考えて頑張ってほしいですね」

 

残響「あのー、既に割と叩いたように思うんですが、まだ△皚もあるんですかいw」

 

fee「はい。次に、『妹の美冬がかわいそう』に関連した部分ですが。個人的に、恋愛は11の付き合いが好き……というか部外者を巻き込むのって好きじゃないんですよ」

 

残響「基本的にはぼくも同じかな。それはぼくの場合、カプ観測という意味合いだから、feeさんとはちょい違うかもですが。それと、部外者を巻き込むのの比率にもよりますが」

 

fee「周囲が祝福してくれたとかそういうのはいいし、三角関係とかも別にいいんですが。応援するぐらいはいいとして、周囲が無理やり主人公とヒロインをくっつけようとしたり、逆に引き離そうとしたりする展開は嫌いです。この辺は周囲の方から勝手に干渉してくるパターンなので、『ラブラブル』のケースとは少し違うんですが」

 

残響「そうですね。奈々子さんルートの親は、主人公とヒロインを引き離そうとはしていますけど……」

 

fee「それはまぁ、ラスボスだから……。ラスボスがウザいのはまぁ、ある程度は許容範囲と言いますか。そういうのではなく、友人キャラとか他ヒロインとか、ヘイトが向かっちゃいけない相手をヘイトしてしまうパターンが嫌なんですよ」

 

残響「確かに悪役にヘイトが向かうのはまだしも、ヒロインにヘイトが向かってしまったらどうしょうもないですなぁ……萌えゲー、イチャラブゲーの根幹要因が全否定や……というか、ヒロインにヘイトを集めるような萌えゲーって、ほんと何してるんでしょうね。意味がないですよ、この世に存在している意味がっ!(暴言)

 

fee「『ラブラブル』の場合は、主人公とヒロインのどーでもいいお遊びに、周囲が巻き込まれるパターンですね。たとえば前述した美冬とか。あるいは……これは千夏ルートだったかな? 焼きもちを焼かせたいという理由で、他ヒロインに色目を使って、本命ヒロインが焼きもちを焼くというシーンがあったと思いますが、あぁいうのもあまり好きではないですね」

 

残響「たぶん、千夏ルートにもあったような気がします。どこ、とは指定できないのですが……共通千夏パートでもあったかなぁ……あってもおかしくないな」

 

fee「他のルートにも多分あったと思うので、ちょっと記憶が混乱していますけど……。まぁとにかく、何だろう。現実でもいるじゃないですか。本命の彼をやきもきさせるために、わざと他の男を当て馬にするような女とか。当て馬にされた男からすれば、ほんといい迷惑ですよ。これも同じで、焼きもちを焼くところが見たいという理由で、色目を使われる他ヒロインとか、ほんととばっちりもいいところというか」

 

残響「現実はクソゲーだ!w おお、まさかぼくがこの台詞を実際に対談で使用するとは。まぁ、ゲームに戻しますが、修羅場に発展するわけじゃないからいいじゃないですかw」

 

fee「これで修羅場に発展でもしたら、ほんと土下座モノですけど……。リアルで同じことをやったら相当ギスギスした空気が漂うと思いますね……。三角関係の末の修羅場は大好物ですが、こんなどーでもいい浮気ごっこの末の修羅場なんて話にならないです」

 

残響「うーん……そこはこう、【決して修羅場に発展しない安心感】とでもいう、『ラブラブル』クオリティというか……ああ、そこがfeeさんからしたら【おままごと】ですか」

 

fee「修羅場に発展しなかったとしても、めんどくせー奴らだな、勝手にやってろよ、ぐらいは思われても仕方ないというか。まぁ僕が他ヒロインの立場なら間違いなく、思うでしょうね」

 

 

3

 

 

残響「バカップルってのはそんなもんじゃないですか? と、一応イチャラブ側の人間から提示してみます。先にも言いましたが、イチャラブもののひとつの基本パターン、古典様式美の全否定なので……w だって、ひどいことを今から言いますが、カップルが【バカ】化して【バカップル】なわけですよ。世間の常識的バランス感覚から逸脱してこその【バカップル】であり、イチャラブであるわけですよ。まともなヒロインであったとしても、バカにならなくては! 恋の熱に頭がヤラれなくては! だから、大小は逸脱要素を含んでないと、やっぱりイチャラブ爆発の愉悦はありませんな(しめやかに、静かに、密やかにラブる場合もありますが、しかし『ラブラブル』にそれを求めてはアカンでしょう)」

 

fee「周囲の目を気にせずイチャつくバカップルは別にいいんですけど、周囲を利用してイチャつくバカップルはダメだなぁ……」

 

残響「なるほど。あくまで他人を巻き込むのがダメと」

 

fee「そうですね。次のですが……千夏ルートの主人公はなんだか妙に格好つけているのが鼻につきました。他のルートでは感じなかったんですけど。千夏をエスコートするといえばいいのかなぁ」

 

残響「千夏ルートのメインテーマだとぼくが思っているのが……これはメーカー側も若干言っているんですけど、いわゆる萌えゲーのメインヒロイン像っていうのがあるじゃないですか。それをぶっ壊すみたいな」

 

fee「ふんふん」

 

残響「要するにぶっ壊すというところに意味があって。ぶっ壊す勢いがいいんだ、その勢いであぁなっちゃったんだみたいな。千夏のキャラクターデザインはセンターヒロインっぽいじゃないですか」

 

fee「そうですね」

 

残響「そこからいかに残念方向にズラしていくかというか。極端に言えば、千夏ってイロモノヒロインなんですよ」

 

fee「まぁ、そうっすねぇ……」

 

残響「この中で一番ギャルっぽいのが千夏なんですよね」

 

fee「まぁ、そうかも……妹の花穂もギャルっぽいと思うけれども」

 

残響「まぁそうなんですけど。ある意味千夏が一応の代表的なルート、表のメインルートだとしたら、グランドルートが花穂、その次がつぐみみたいな。ぼくはそのように受け取ったんですね。千夏に力を入れているように見せかけて、実は花穂に力を入れていた、みたいな」

 

fee「うーん……わかるんですけど……。丸戸さんというライターが大昔に『ショコラ』とか『パルフェ』あたりで、もうそれはやっていて。

(『ショコラ』では表ヒロインが真名井美里で裏ヒロインで一番力を入れているのが秋島香奈子、『パルフェ』では表ヒロインが風美由飛と裏ヒロインが夏海里伽子)これは割と有名な話で、そう真新しいことでもないと思うんです」

 

fee「千夏は確かに残響さんの仰るとおり、メインヒロインっぽいイラストだとは思うけど、千夏に力を入れているんじゃないかとは、僕は最初から思いもしなかったし、実際力は入っていないと思います。これは誰がどう見てもそうだけど、花穂に一極集中していて」

 

残響「確かに誰が見たってそうですね。花穂に集中している」

 

fee「で、一番手を抜かれちゃったのがさつきちゃんね」

 

残響「はい、そうですねw」

 

fee「千夏は……この調子で叩き続けてもしょうがないかなぁ……」

 

残響「なにしろ2点ですからねぇ。でもぼくはそのイロモノ性が嫌いじゃないんですよね」

 

fee「僕は苛々します」

 

残響「苛々しますかw」

 

fee「苛々する。こう言っちゃなんだけど、普通のシリアスシナリオを読むよりもよっぽど辛いですよ」

 

残響「はははは、そんなにw」

 

fee「好きでもない人のおままごとにずっと付き合わされるんですよ?」

 

残響「『同棲ラブラブル』というファンディスクでは、千夏はどうしょうもないことをするんですね。自分とハル君とのラブラブ度合いをブログに書くんです」

 

fee「まぁいいんじゃないですか?」

 

残響「その理由というのがなかなか凄いものでして、自分の子供が、いつかこのブログを見て、ああ自分のパパとママは本当に幸せだったんだな、と思って欲しい、とかって言うんですね」

 

fee「それはこじつけの理由で、自分が書きたいだけでしょ。まぁ別にいいですけど」

 

残響「半分は言い訳なんですけどね。ただ半分は千夏的天然マジ。その辺の、<この人、その場のノリだけで生きてんなー>みたいなところが、段々と安心のクオリティみたいになってきて」

 

fee「……以前、イチャラブゲーは、シナリオゲーよりも心の負担が大きいという話をした(*第四夜あたりで公開します)んですけど、たとえば千夏もそれに当てはまるんですよね」

 

残響「もう全否定がどうしようもない……」

 

fee「別にこれは千夏に限った話ではなくて、たいていのゲームって、一人ぐらいは気に入らないヒロインがいるんですよ」

 

残響「はい。それは仕方ないですね」

 

fee「僕は全員クリアしたい人なので、そうすると気に入らないヒロインのルートを読むことになる。気に入らないヒロインルートを読んでいる時って、鬱ゲーをプレイしているのと同じぐらい辛いです。シナリオゲーなら、まだドラマが起こるぶんそちらの興味で読んでいけますが、イチャラブゲーだとそうもいかないし」

 

残響「ははははw それって単純に楽しくないってことですよね」

 

fee「楽しくないどころか、苛々します。落ち込みはしないかもしれないけど……ある意味、せっかくの貴重な自由時間に、何で俺こんなルートを読んでいるんだろう?っていう意味では落ち込むw」

 

残響「でもそれほどキャラに入れ込むって事は、feeさん実はイチャラブゲーマーの素質があるんじゃないでしょうか」

 

fee「そうなんですかね? そう言えば言い忘れていたんですが、千夏のルートって、主人公が妙に頑張っていた感じがあって」

 

残響「うーん。塩梅の問題なのかな。頑張らないよりはよほど筋がいい、とはさっきも言いましたが」

 

fee「で、僕、主人公がイチャラブ的な意味で頑張るのは好きじゃないんですよ。イチャラブ的なって、ちょっとおかしいな。ドラマ上、盛り上がる場面で主人公が頑張るのは好きなんですが、日常的なシーンで妙に頑張るのは、好きじゃないんですよ」

 

残響「はぁ……そこちょっとわからないので、詳しくお願いします」

 

fee「エロゲから少し離れて、すごくしょうもない僕の恋愛観を話すんですが。

男が惚れた女のために、頑張ることってあるじゃないですか。本当は辛いのに妙に頑張る、みたいな。最初に格好つけたら、相手の女性だって<そういう(素敵な)人なんだ>って思うでしょ。男性が自分で勝手にハードルを上げて、それでその後で素の自分を見せると、<こんなはずじゃなかった>とか、<釣った魚に餌をやらない>とか言われちゃってね」

 

残響「はははww」

 

fee「まぁ、自分を少しでも良く見せたいという気持ちは解るんで、それはまだいいんですけど。それが男らしいとか、男はそうするもんだとか思っている人はちょっと始末に負えないかなって思っています。そうすることで男性が負担を背負いまくるのが当たり前だと思うような、勘違い女まで生み出してしまう。負担を背負いこんでまで好かれたい気持ちも解るは解るんですが、マゾじゃないならそんなに頑張るなよ、って思っちゃうわけなんですよ。まぁリアルの恋愛沙汰は各々の勝手なので、負担を背負いこむ男性に対して僕が口を挟むのもおかしな話なんですが、聞いていてあまり気分の良いものではないですし、エロゲにおいてもそれは同じです。そういう悪い意味での肩の力の入り方を、『ラブラブル』の千夏ルートの主人公にも感じたんです。千夏ルート以外では感じなかった」

 

残響「ふんふん……なるほど。上手く言えないんですが、マッチョ的というか、【俺は男だ、頼りがい! 女は貞淑!】的なのが【義務】な世界観がイヤー! というなら、ぼくも賛同します。そこは

 

fee「まさにそうです。で、イチャラブゲーではたまにそういう主人公を見るんですね。その度に僕は苛々しちゃうんで……辛いんですよ。『ラブラブル』の話をするなら、なんで千夏ルートだけ主人公はこんなに頑張っちゃったんだ? という感じで辛かったですね」

 

残響「そうご覧になられましたか」

 

fee「学生の恋愛で、舞い上がって頑張っちゃうというのは、ある意味気持ちはわかるから、物語的に不自然だとかそういうことは思わないんですが、とにかく読んでいて苛々しましたw しかも僕、千夏自体が好きじゃないから、<なんで好きでもない千夏相手に、主人公はこんなに頑張ってるんだよw>って、二重の意味で辛かった」

 

残響「千夏が好きじゃないって、feeさんその台詞何回目ですかw」

 

fee「残響さん大丈夫ですか? 千夏に7点つけてますけど……」

 

残響「大丈夫ですけど、feeさんのこれは一番最初に言った憎しみのレベルに入っているのではないかと……」

 

fee「どうですかねぇ。このレベルで嫌いなヒロインなんていくらでもいますよ……いやぁ、しかしごめんなさい。僕、全国の千夏ファンに謝った方がいいのかな。とりあえず残響さんには謝ります、ごめんなさい」

 

残響「はははw」

 

fee「逆に言うと、他のヒロインの時はこんなに叩きませんからw」

 

 

4

 

 

fee「千夏というかイチャラブゲーの話なんですけど、イチャラブゲーってどうしても日常のデートシーンが多くて」

 

残響「最高じゃないですか」

 

fee「日常のデートシーンが多いと、主人公が無理に頑張っちゃってるシーンとかも多くて、それで苛々しちゃうから辛いんですよ」

 

残響「無理にかぁ。多少頑張るのはいいけど、あまりにも無理にだと……女の子とのデートを楽しんでないんじゃないか、ってぐらいに頑張っちゃっていたりすると、それはちょっとやりすぎかなと。塩梅というものがありますからね……っていうかぼく、塩梅って言葉使いすぎだな。俺の日和見主義!」

 

fee「恋の始まりは脳内麻薬が出ているから、<彼女の幸せのために俺は頑張ってるんだ!>みたいな感じで辛さを感じなかったりするんですが。我に返る瞬間というのが3か月か4カ月してればあってw 俺、こいつと付き合い続ける限り、ずっとこんなに重い負担を背負わなきゃいけないのかな……っていう……」

 

残響「イチャラブゲーで、プレイヤーがリアルに我に返るシーンは入れちゃいけませんよ、やっぱ」

 

fee「だから、イチャラブゲーでも主人公にそんなに頑張ってほしくないんですよw それに、男性に頑張らせる女性っていうのもろくなもんじゃないです。優しいヒロインなら、<主人公くん、そんなに頑張らなくてもいいよ>って言ってくれるはずですよ。負担を分担してくれようとするはずだと思ってます。で、主人公くんもそれに甘えちゃえよって思うの。それでこそ、お互いを想いあうカップルでしょって思うから」

 

残響「なるほど。何回も言いますが、【無味感想】系、特に何もしない系主人公、に対するカウンター、としての意味合いがあって、と思うのがぼくではありますが

 

fee「いやぁ、下手に動いて悪い味がつくくらいなら【無味乾燥】でいいです……。だから、この千夏ルートみたいに主人公くんが一人で頑張っちゃってて、<これが男のプライドだ!>みたいなのは僕の価値観とは相いれないというか、痛々しい感じがして。それは無味乾燥よりもダメというか、悪い味がついているというか。ヒロインが<主人公くん、格好いいわ>なんて言っているのを見ながら、プレイヤーである僕は、<こんなに頑張ってたら長くはもたないぞ>と思って見ている。言ってはなんですが、たいていのエロゲのように美人な恋人を複数選べる位置にいたら、普通は負担のかかりすぎる娘は敬遠しますよね」

 

残響「ふむ……(マゾい人はどうなんだろうw)」

 

fee「たまには背伸びするのもいいけれど、もっと肩の力抜きましょ? お互い学生で同じバイトしてるのに、男が<奢るよ>も何もないでしょ。奢るよと言われて夏祭りの屋台で食べまくるヒロインを他ゲーで見た事もありますけど、図々しいにもほどがあるというか……。主人公が教師でヒロインが教え子の学生とかなら違和感は少ないし、ヒロインに恩があってお礼に今回は奢るとかなら解りますけど、それでもこれをチャンスとばかりに食べまくるとかはちょっと、ない。いきなり服をプレゼントするのも……まぁそれはゲームシステム上面白いんでいいかなって思いましたけど」

 

残響「いいんだw まあ主人公に服を贈られても、確かにシステム上+ぼくらの心理上、ちーとも嬉しくないですからね(でも確か花穂がお兄ちゃんの服を選ぶとかいうシーンがあったような気も)。そんで、図々しい。うん、これはいけない。断固としていけない! やはりつつしみという美徳が必要ですよ。なんか保守派っぽい発言でアレですが

 

fee「Hシーンで着てくれる服を選んだと思う事で、まぁ。でもそんなに頑張らなくていいから、とは思いますね、正直。『ラブラブル』から少し外れますけど、デートは男が毎回プランを立てるのが当たり前みたいな事を平気で言う女とか、自分の買い物に付き合わせ、私物を延々主人公に荷物持ちさせて自分は袋の1つも持たない女とか、その手のネタは嫌いなんですよね。リアルでは幸い、僕はそこまで酷い人に当たったことがないんですが、エロゲヒロインではたまに……さすがにしょっちゅうは見ないけど、何回かは見ました。ちょっとズレるけど、主人公とヒロインが喧嘩すると、何故か部外者がろくに事情も聞かずに主人公を悪者判定したりするのも嫌ですねぇ」

 

残響「ちょっと違うかもしれませんが、大昔に理不尽暴力ヒロインってのもいましたね」

 

fee「いましたね……最近はいないんですか?」

 

残響「なんでか減ったような気がします。まあ減ってくれて嬉しいんですけど」

 

fee「何がウケたんでしょうね、ほんとに。まぁとにかく、<さすが主人公くん! 素敵!>って声援を飛ばすだけで、奢ってくれてプラン立ててくれて荷物持ってくれる人がいたら、そりゃ確かに便利ではありますけどね。そんな感じで、主人公がいいように使われてるなぁって感じるエロゲが結構あって。そういう女から抜け出す物語だっていうんならわかるんですが、そういう女と結ばれてハッピーエンド!と言われちゃうと……。そりゃ、僕と価値観が違う主人公やヒロインが出てくるのは仕方ないっちゃ仕方ないので、そういうのを作るなとは言いませんが……。まぁ、逆にヒロインを散々痴漢したり陵辱するゲームもあるし、バランスは取れてるのかな?」

 

残響「ただあの、イチャラブゲーって大体ハイテンションなんですよね。……単に僕がハイテンションなイチャラブゲーが好きなだけかもしれませんけれど。ルートに入ったり、告白して以降、やたらハイテンションなゲームっていうのが多いので」

 

fee「ハイテンションな事については、花穂のところでお話したいと思います」

 

残響「はい」

 

 

 

 

fee「花穂ルートの主人公は多少辛いところもあったんですけど、千夏ルートの主人公とはまた別種の辛さですね。話は変わりますけど、妹の美冬ちゃんの方がかわいくなかったですか?」

 

残響「美冬ちゃんの方がですか? いや、ぼくは千夏の方がかわいいです。かなり差があります」

 

fee「僕は美冬は、キャラ点数をつけるとするなら5.5ぐらい」

 

残響「ほぉ……じゃあ千夏以外のメインには劣るけれども、いいところはいっているみたいな」

 

fee「うん……少なくとも千夏よりは高いっすね」

 

残響「はっはっは、大体のキャラは千夏よりは高いじゃないですか。feeさん2点つけてるんですもん」

 

fee「そうだけど……だから美冬を攻略させてくれよ、って」

 

残響「美冬は嫌いじゃないんですけどね」

 

fee「僕は、かわいい女の子キャラは全員攻略させろよみたいな無茶な事を言う人は好きじゃないんですけど」

 

残響「ぼくも好きじゃないな。それはそれでひとつの乱暴なラディカリズムだと思う」

 

fee「主人公を恋愛相手として見ていない女の子キャラはいいんですけど、主人公の事を恋愛対象に観ている子については、ルートに入れたらいいのになって思う事があって」

 

残響「えぇ」

 

fee「で、僕にとって美冬は千夏よりもかわいかったから、クリアできたら良かったのにって。怒る人はいるかもしれないけど、3Pがあっても良かったし」

 

残響「うーん、それか」

 

fee「お姉ちゃんとのレズプレイが……うーん、作品のコンセプトを考えればそれはないだろうなぁと思いつつ、僕は抜きゲー的な興味で買ったから、あったらいいのになぁとか」

 

残響「ははは」

 

fee「ちなみにお姉ちゃんとのレズだったら、妹の美冬が受けですね」

 

残響「受けですか。ま、まぁそうですね。『ラブラブル』で百合か。考えたことなかったな。そういう見方もあったか」

 

fee「僕は姉妹とか見ると、無条件で百合とか考えますからね」

 

残響「おぉ、すごい……。百合者としてそこは素直に賞賛ですよ。逆に男らしいとすら見える。でも、千夏は不思議なヒロインだとは思うんですよね。残念系と先程も言いましたけど……」

 

fee「『ラブラブル』の頃は新しかったのかもしれないけど、残念系ヒロインって僕は割とちょくちょく見るから……」

 

残響「この頃は新しかったんでしょうね」

 

fee「むしろありきたりだろ!というのは、発売された年代を考えれば批判としては不当だとは思うけど……」

 

 

次回予告

 

 

fee「千夏はこれぐらいですか?」

 

残響「そうですね。次は誰でいきましょう」

 

fee「花穂は残した方がいいだろうし……」

 

残響「花穂は残さざるをえませんね」

 

fee「僕は、奈々子さんと花穂とつぐみはそんなに差はないんだよなぁ……」

 

残響「マジっすか」

 

fee「一番力が入っていたと思うのは花穂で、一番キャラ的に好きなのはつぐみで、一番シナリオが良いと思ったのは奈々子です。どこから行ってもいいけれど……じゃあつぐみいきますか?」

 

残響「つぐみいきますか」

 

fee「なんか今回は僕のせいでえらくギスギスした回になっちゃいましたけど、次回はかわいいつぐみちゃんの回なので、僕は萌え豚になります」

 

残響「萌え豚てw」

 

 

つぐみ・奈々子編に続く

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  • 2017.06.25 Sunday
  • 23:55
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    コメント
    cyokin10wさん、この度も丁寧なコメント、ありがとうございます。ブログを共同運営している立場(書き手・話し手)として、励みになります。

    ぼくは、こと「イチャラブ」と「百合」については、拘り……というか、ある種の偏狭な思い込みがあるかもしれません。
    もっともそれだけ当該ジャンルを愛している、ということにもなるかもしれませんが……対談で幾度となくぼくが「様式美」という言葉を使っているのはそこにかかります。

    でも、この「様式」というのもまた魔物で。「様式だけすませておけばいいんだろ」なイチャラブ、百合もあるのも事実。そしてそういうイチャラブ、百合をぼくのような人間はヘイトするわけです。
    ややこしいですね、贔屓筋ってやつは……w

    恋カケの影響については、本当にcyokin10wさんには助かりました。ありがとうございます。
    今、ちょっと身体的事情(腰痛)により、なかなか創作への全面的注力が難しいのですが、しかし炎は燃えています。うん、がんばります。

    どうもありがとうございました!よろしければまた、対談の続きをお読みいただけたら、と思います!
    • 残響
    • 2016/09/14 8:30 PM
    cyokin10wさん、こんにちは!


    僕はどうも、どんなジャンルの作品に対しても「同じ」見方をしちゃうんですよね。
    それは良い事なのか、悪い事なのかは解らないんですが…千夏編に関しては、ほんとにこのまま出しても良かったのかなぁと少し迷いましたw 
    叩くだけ叩いておいてあれですけど、根は小心者なので(苦笑)

    次回のつぐみ編は、キャラの可愛さをねちっこく語るというのがどうも巧くありませんで、大して語れてないような気もしますが…つぐみちゃんが好きだという事は伝わる内容になっている…といいなぁ。

    次回の更新がつぐみ&奈々子編になるか、非ラブラブルの方の対談になるかは解りませんが、割と早めにお届けできるのではないかと思います! 

    再度のコメント、ありがとうございました! 
    こうしてコメントをいただけると、本当に励みになります。
    またのお越しを心よりお待ちしております!
    • fee
    • 2016/09/14 1:26 AM
    feeさま、残響さまこんにちは。
    前回コメントさせいただいた、cyokin10wでございます。

    千夏編の記事、予告通りfeeさまが荒ぶっていらっしゃるのを楽しく拝見しました。

    ワタクシはどうも、作品のテンションに自分を合わせるのが得意な人間の様で
    バカにも甘々にもシリアスにも超展開にも、この作品はそういうモノだ、という感じで
    案外簡単に乗っかれてしまうことが多いです。

    ですので、『ラブラブル』のバカップル具合にも特に疑問なく乗っかれてしまい
    深く考えたりしていませんでした。
    (考えた場合、おそらく残響さま寄りの捉え方になったと思います)

    それだけに、feeさまの受け取り方がとても興味深かったです。

    >>「〜〜周囲を利用してイチャつくバカップルはダメだなぁ……」
    >>「〜〜お互い学生で同じバイトしてるのに、男が<奢るよ>も何もないでしょ〜〜」

    言われてみればその通りだなぁと。
    せっかくのイチャラブも、程度や方向性次第で、すんなり受け止められなくなることは確かにありますね。


    さて次はつぐみについて語ってくださるそうで
    こちらも一介の萌え豚テンションでお待ちしております。



    そして前回の不躾な催促までしてしまったコメントに暖かいご返答をいただき、ありがとうございました。


    feeさま

    こちらこそ同志よ!(握手)
    萌え豚バージョン(?)のfeeさまの語りを大いに楽しみにしております。


    残響さま

    『恋×シンアイ彼女』の拙文をご覧いただいたそうで……
    しかも、>>感想スタイルに影響を〜〜などと仰っていただいて、恐縮の極みです。

    しばらく創作活動へ傾注なさるとのこと
    どうか、残響さまにとって「たのしい」活動になりますように。
    • cyokin10w
    • 2016/09/13 8:15 PM
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