エロゲ対談番外編 作品クロスレビュー「ラブラブル」 第4回/全5回予定(?)

  • 2016.10.30 Sunday
  • 20:00

 

ラブラブル〜lover able〜2011.02.25発売予定!

 

 

1

 

fee「花穂に一番力が入っているのは間違いない」

                 

残響「はい」

 

fee「間違いないし、その力の入れ方は、僕から見てもまぁまぁ成功している」

 

残響「裏話をすれば、ライターさんは妹が好きで好きで仕方ない人なんです。前作の『らぶでれーしょん』は、ライターのデビュー作だったため、ディレクターが<妹は敢えて封印しろ>と。封印して、今はライティングの力を上げろというディレクターの指示があったんですね。で、今回、第二作目にあたる『ラブラブル』を書く際に、ライターが<やっぱり理想の妹が書きたい>と申し出た、そういう経緯があったんです」

 

fee「好きなものを書くというのは良いことです……ってなんだか月並みなコメントになっちゃったな……」

 

残響「『ラブラブル』以降、このライターさんは妹を描いていないんですね」

 

fee「おぉ、そうなんですか」

 

残響「幼馴染は何パターンか書いているんですけど、妹は書いていない。花穂が出た時は凄かったですね。これが完成形だ、みたいな」

 

fee「『ラブラブル』は花穂のゲームですよね」

 

残響「パッケージでも花穂ですし……いや、そういうことはどうでもいいんだ。とにかく内容を見ても花穂ですよ」

 

fee「明らかに力の入り具合が違うからね……と言っても僕は6点だけど……」

 

残響「ははは」

 

fee「プッシュされてるよね」

 

残響「プッシュされてますね。プッシュされていても問題はないですし、キャラ自身も、何かからプッシュされていても、それでも私は魅力的なんだみたいなところがあるじゃないですか」

 

fee「ん? プッシュされるキャラは魅力的ではない、というのが前提にあるんですか?」

 

残響「発売前から、いかにも特定のキャラに力を入れているのが見える、解ることってありますよね。でも、実際にゲームをやってみると空回りしていることってありませんか?」

 

fee「あーあー、要するに、<そのキャラ、プッシュされてるけど大して良くねーよ>って話ですか?」

 

残響「そうです。少なくとも花穂に関しては評判倒れでは全然ないんですよ」

 

fee「まぁ、このゲームは花穂のゲームだし、花穂で成功しているでしょ」

 

残響「逆に言えば、花穂が失敗していたら、かなりのところでダメになっていると思うんですよ」

 

fee「まぁ、そうでしょうね。僕、花穂ルートがダメだったら、5点ぐらい下がって63点ぐらいになってます」

 

残響「あぁ、それはだいぶ下がるなぁ。ぼくも同じですけど。昔、トノイケダイスケさんが、『水月』という作品のビジュアルファンブックで、琴ノ宮雪というヒロインを<誰にも嫌われない存在として描かなければならなかった>と言っているんですね。そういうキャラだから、と。完璧でなければならないと。欠点さえも、完璧でなくてはならないと。好かれることが大前提で、その上でどう魅力を描いていくか。そういうふうにインタビューで言っていましてね」

 

fee「僕、『水月』で一番好きなのは宮代花梨ちゃんで、二番が……香坂アリスかなぁ。雪さんは嫌いじゃないけど……」

 

残響「でも、どうでもいいキャラではないでしょ?」

 

fee「作品テーマ的にはどうでもいいキャラじゃないけど、ヒロインの魅力的には割とどうでもいいです……」

 

残響「そうかぁ」

 

fee「雪さんファンは結構いるので成功はしているんでしょうけど、僕は二番がアリスで三番が牧野那波かなぁ。鈴蘭は嫌いじゃないけど、ロリすぎて女性としては見られないのでダメで、眼鏡ちゃん(新城和泉)もダメで……」

 

残響「そこなんですけど、大体眼鏡ちゃんはダメって言われていますよね。少なくともアリスや眼鏡ちゃんは、嫌いから入っても話は進むんですけど、雪さんに関しては、<好きになってもらわないと話が始まらない>。少なくとも、嫌いから入ったら話が始まらないというのを聞いて、ぼくは納得しちゃったんですけども」

 

fee「僕は雪さんは、7人のヒロインの中では真ん中ぐらいで、特に好みでもないし、別に嫌いでもないしで。ネットなどを見ていると、<みんな結構雪さん好きなんだなー、へー>と思って。シナリオが一番好きなのは、雪さんルートなんですけど、雪さんルートで一番良かったのは誰かと聞かれると雪さんじゃなくて僕は花梨だったし」

 

残響「あぁーーー」

 

fee「雪さんルートが好きだけど、雪さんというヒロインが好きってわけでもないんだよなぁ」

 

残響「で、<好きになってもらわないと話が始まらない>というのは花穂にも言えるんですね。力を入れるというのもあるんですけども、物語中の役割というか、キャラとの関係性というか、ある種完璧な要素がかなり多くを占めていなくちゃいけないというか」

 

fee「ほぉ……なるほど」

 

残響「花穂は下ネタを言う事もあるんですけど」

 

fee「そんなにあったっけ?」

 

残響「少なくとも、全くないわけではない。そもそも、女版ハル君(主人公)みたいなところがあるんです。多分作中で言われていると思うんですけど。そういうキャラでありながら、ばっちりかわいいみたいな。全く弱さがないわけでもないけど、その弱さもかわいいみたいな」

 

fee「花穂は、なんか女王様っぽい」

 

残響「それはそうですね。絶対人の下にはつきませんよ」

 

fee「ヒロインに、<こいつつえーな>というオーラを感じることって意外とないんですが、花穂にはそういうオーラを感じる」

 

残響「作中で、<強い>とは言われてないですけど、明らかに強いですよね」

 

fee「強い」

 

残響「無敵ですよね」

 

fee「太陽みたいな強さ」

 

残響「それそれ」

 

fee「僕はつぐみみたいな、地味だけど健気で頑張っていて、芯が強い娘が好きだからそっちに行ってしまうけど、花穂は常に<どんと来いや>みたいな感じの強さ。こいつはつえーな、という」

 

残響「もし花穂に何か欠点があるとしたら、屈折的な影がないところでしょうか。変な話ですけど、うつ的な感じには絶対ならないですよね、花穂は」

 

fee「花穂はならないね」

 

残響「そういう意味での闇はないんですよね。だって太陽だもの。太陽に<お前、闇がないからダメだ>と言っても、それは的を外した批判にしかならない。じゃあこの子の批判がどこにあるかというと実妹なんですね」

 

fee「それは批判なんですか?」

 

残響「批判というか、世間的な批判ですね」

 

fee「あー、弱点って意味ですか」

 

残響「はい。でもそれも自分の太陽的なもので、ノリと勢いで<いーじゃん>みたいにしちゃいましたから」

 

fee「僕はあまりそういうキャラに惹かれるというわけでもないんですけど」

 

残響「ぼくもそういうわけでもないですが……」

 

fee「昔、『夜明け前より瑠璃色な』っていうゲームがあって、フィーナというヒロインが圧倒的女王オーラを出していたんです。花穂が持つ太陽オーラとはまた違うんですが、こういう独特のオーラが出せるヒロインって」

 

残響「少ないですよね」

 

fee「そう。偉そうな奴はどこのゲームにもいるんですが。<ほーっほっほ>みたいなお嬢さまとか、お嬢さまでスポーツ万能成績優秀みたいな、設定だけの最強キャラは見ますけど。そういう設定のヒロインなんだね、とは思いますが、<すげーな>とはあまり思わない。でも、花穂は割とそういう意味でも成功していて。『ラブラブル』内では花穂だけですね」

 

残響「カリスマですよね」

 

fee「そう、カリスマ。まぁ元々、『ラブラブル』の中でカリスマで売っているキャラは花穂しかいないというのもあるけれど……」

 

残響「作中で、同性からも好かれている描写がありますね」

 

fee「花穂なら好かれると僕も思います」

 

残響「先輩の同性からも好かれるという。後輩からも……まぁ花穂の下はいないんですけど……いることはいるか、つぐみの方が下っぽいポジションというか」

 

fee「つぐみは年上だべ?」

 

残響「確かにそうなんですけど、でもつぐみが花穂に何か敵うかというと……」

 

fee「……つぐみは同性からは嫌われるタイプだと思うな」

 

残響「ぶっちゃけましたね。否定はしないけど」

 

fee「でも、同性から嫌われるタイプほどかわいく見えるんだって」

 

残響「はっはっは、なるほど」

 

fee「でも、現実では同性から嫌われている子は実際に性格が悪いから、付き合ったら地雷だと思うよ。つぐみちゃんは二次元の子だから、性格も良いよ!」

 

残響「ははは」

 

fee「それに、『ラブラブル』の作中に、まさかつぐみちゃんをいじめるような心ない奴はいないと思うから……少なくとも奈々子さんとか、お店で働いている人たちの中にはいないよね。まぁ僕はつぐみちゃんをいじめたいけど、そんな話はどうでもいいかw」

 

残響「おあつらえ向きなCGが『同棲ラブラブル』にあるんですけど、犬のコスプレさせて首輪させてっていう」

 

fee「いいねぇ、わかってるじゃん。そうだよ、そうでなくては(興奮)」

 

残響「ははは……」

 

fee「つぐみはかわいいな……って花穂の話じゃなかったのか!」

 

残響「ほんとですよw!」

 

fee「なんでもつぐみはかわいいなに繋がってしまう……花穂はオーラが出ていていいんだけど、花穂は人間として見ちゃいますね。女の子として愛でたいのはつぐみとさつきで、人間として尊敬とか、そっちだよね花穂は。別に女性を下に見るつもりもないんですけど……自分よりも女性が上でもいいけど、上すぎると僕はチキンなので声をかけづらいというか。花穂ちゃんと付き合っている自分が想像できないw」

 

残響「はぁ、なるほど」

 

fee「花穂ちゃんはちょっと遠くから見る感じかなぁ」

 

残響「作中人物もほとんどはそう思っているんじゃないでしょうか」

 

 

2

 

 

残響「キャラの話はこのぐらいにして、シナリオの話をしましょう。ぼくはシナリオに9点をつけているんですが、よく言われるのが<最後のトライアスロンは余計だろ>というものなんですね」

 

fee「割とというか、それは以前、僕が残響さんに主張したことじゃなかったっけ……」

 

残響「いや、ラブラブル発売直後から、ファンの間でもよく言われてるんですよ」

 

fee「お、そっすか、そっすか」

 

残響「えぇ。で、それに対してぼくは<いや、あれがあってこその大団円だろ>と、当時から強く思っています」

 

fee「先にそれを言われるとあれですよね。僕、これから<トライアスロンは余計だろ>って話をしますからねw」

 

残響「はははw オールベストというか、スーパーラブラブル大戦という感じで、モブキャラも含めた全キャラが出てきてワイワイ騒ぐんですけど。そのワイワイ感というのが、総出で、今まで良かった奴も嫌な奴も、ヒロインも全員出てきて、とにかくぐっちゃぐっちゃでわけのわからないことをする。わけのわからないことをすることで、この兄妹が輝く。そういうふうにぼくは読みました」

 

fee「運動会的な楽しさがあるという指摘は、僕は意識していなかったので、面白いですね」

 

残響「そうですか。運動会的な、スーパーラブラブル大戦的なストーリーの流れが、そのままこの兄妹への祝福に繋がっているんですね。で、最後に花穂の肩を寄せて、主人公が啖呵を切るところで<決まった!>みたいな。ぼくが10点をつけずに9点にしたのは、どちらかというと僻みみたいなところもあるんですけど、あまりにも眩しすぎたから。後は、『ラブラブル』全般に言える事ですが、後半に山あり谷ありのダイナミクスがあるかというとそれはないなと。少し一本調子だなというのはありまして」

 

fee「ふんふん」

 

残響「もちろん奈々子さんシナリオなどに山や谷があるにはあるんですが、それでも一本調子で、各チャプターでガーンとぶつけてガーンと終わるという。それが続くかなというのもあります。まぁ、テンポの良さにもつながっているので、些細なところではありますが」

 

fee「なるほどなぁ」

 

残響「それから、他の4人は作中季節が夏でなくてもいいんですけど、花穂だけは夏の開放感が必要というのもあります」

 

fee「あー、まぁ少なくとも冬ではダメだな」

 

残響「ラストへ向けてのスピード感、開放感は、やはり夏でなくてはダメでしょう」

 

fee「なるほど。季節感を大事にする感じですか」

 

残響「夏の開放感は大事にしていますね。開放感あふれる夏の雰囲気は、共通ルートから描写されていますし」

 

fee「店がそもそも夏っぽいんですけど」

 

残響「そうなんですね」

 

fee「店が夏っぽいからいいかなって。僕は元々あまり季節感というのは重視しないので」

 

残響「ぼくも普段はそこまでこだわるわけでもないんですが、この『ラブラブル』という作品は、作品テーマ・作品内容・雰囲気・季節感が見事にマッチしているので。今回に関しては季節感も大事にしたいかなと」

 

fee「なんだろうなぁ。『ラブラブル』の夏って、僕の中では『Pia キャロットへようこそ!!』に通じるものがあって」

 

残響「あー、はいはい。意識はしているでしょうね、確実に」

 

fee「やっぱり意識していますかねぇ」

 

残響「今言われて初めて気づきましたけどw 言われてみれば確実に意識はしている」

 

fee「海もあるし。まぁ、夏で海というのは定番だけど……」

 

残響「このブランドは、良い意味で作りが古いというのもありまして。今のゲームの流行を追うよりは、昔のゲームの良い所をルネッサンスしようという、そういう気概はあるんですね」

 

fee「『ラブラブル』は……まぁ単に短かったからかもしれないけど、イチャラブゲーの中ではとっつきやすい方かなぁ」

 

残響「ですね」

 

fee「じゃあ、次は僕が……」

 

残響「はい、お願いします」

 

fee「僕はシナリオに6点をつけているとは言っても、別にそんなに叩きたいわけでもないんですが……残響さんが9点をつけているから、<まぁそこまでじゃないだろ>っていうのはあってw」

 

残響「wwwww」

 

 

次回、花穂編2に続く

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