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    「太陽の黄金の林檎」お疲れ様会&あとがき

    • 2017.07.21 Friday
    • 21:47

     

    ●対談が終わって

     

    fee「というわけで、『太陽の黄金の林檎』読書会、終わりー!!」

     

    残響「終わりましたね。長かったですねぇ……何回も読書会をやりましたが、結果数万文字。ひとつの短編集をここまで読んだっていうのもそうはないんじゃないかと。【精読】の名を冠してもよかろうみたいな」

     

    fee「まぁなかなかないでしょうけど、自分たちでそう言っちゃうのもなんだかなぁ……で、お疲れ様会をやるって予告に書いちゃったけど、何を話せばいいんだ!?」

     

    残響「うーん……(ノープラン)」

     

    fee「そうそう、残響さんは『太陽の黄金の林檎』という短編集を読んでどう感じました?」

     

    残響「【かわいい】なって思いましたね」

     

    fee「かわいい!?」

     

    残響「いやあの、題材の扱い方が。もっと生真面目なガチ・ハードSFかと思ってたら、すこしふしぎ系(藤子不二夫的ニュアンス)のSFだったというか」

     

    fee「あぁ、なるほど……」

     

    残響「それだけ【いわゆるディストピア小説】というイメージの『華氏451度』の印象が強かったんですよ、ブラッドベリ……読んでみたら全然違った……」

     

    ●ベスト5発表

     

    fee「じゃあ、今回の収録作ベスト5をお互い挙げてみますか……いっせーのせ、で」

     

    残響「わかりました。じゃあいっせーのせ、で」

     

    feeベスト5(順不同):歓迎と別離、霧笛、山のあなたに、サウンドオブサンダー、四月の魔女
    次点:目に見えぬ少年

     

    残響ベスト5(順不同):ごみ屋、歓迎と別離、山のあなたに、草地、霧笛
    次点:太陽の黄金の林檎

     

    fee「なるほど……結構被ってますね。3つ被ってるのか」

     

    残響「そうですね」

     

    fee「『ごみ屋』を選んだんですかw ちょっと渋すぎでしょ!」

     

    残響「職業小説というか、これを読んだ後に自分の仕事を思い返してしみじみ思ったんですよ。あれ、おれってこの仕事結構好きなんだなぁって。そういう気づきがあったんで……。手前味噌ですが、この回は自分でも良い文章(語り)をした気がする」

     

    fee「なるほどなぁ……。じゃあ『対談をやって特に良かった作品』とか。お互いの意見が分かれた作品が幾つかありましたよね? 最たるものが『目に見えぬ少年』」

     

    残響「これ、解釈が真っ二つに分かれましたね」

     

    fee「ここはどちらかの意見を潰すまで激論した方が、見世物的には良かった気もしますがw でもお互い、自分の読みには自信があるでしょ?」

     

    残響「自信があるというか、ぼくはこう受け止めた……は変わらないですからね。変えるつもりがない、っていうことでは全然ないんですけど、初読で【こう読んでしまった自分が居るんだからしょうがあるまい】みたいな」

     


    ●対談を経て評価が変わった作品

     

    fee「僕が、残響さんに面白さを教えてもらった作品は、『草地』でした。一人で読んだ時は意味がわからなかったんですけど、残響さんの解説を聴いていたら、僕が思っていたほど難しい話じゃなくて、理解しやすい話だったんだなって」

     

    残響「あぁ、そう言っていただけると嬉しいですねぇ。自分は理屈読みばっかりで、何かこの短編集の分解魔のように見えてるんじゃないかとw」

     

    fee「逆もありましたね。『鉢の底の果物』とか『夜の出来事』あたり」

     

    残響「うーん。あれは、ね。あれは」

     

    fee「ハプニング大賞は『歩行者』ですね。これ、記事ではしれっと対談してますけど、一度対談した後に、2人共お互い誤読しながら読書会をしていた事が後で判明してw」

     

    残響「警察【者】ならぬ警察【車】ね。二人してサラっと流してたっつう」

     

    fee「だから、もう一度追加対談したり。『四月の魔女』あたりも追加対談が入ってたりしていますけど」

     

    残響「これが裏事情暴露や!w」

     

     

     

    ●あとがき(残響分)

     

    そんなわけで、『太陽と黄金の林檎』読書会、いかがだったでしょうか。改めて自分で読み返してみて、個人的にはなかなか面白い対談になっていると思うのですが。これがスペース星間に響き渡る手前味噌ってやつだぜ。

     

    改めて言うのもなんですが、ぼくとfeeさんとはかなり「読み方」が違う、というのが分かりました。わざわざそれを探っていた、っていうことでもないのですが。二人が同じ本を読んで感想を言い合って、感想の趣旨・立脚点が自然と異なっていたり。あるいは感想を語るにおいて、各々ネタの「引っ張り方」が異なっていたり。

    ネタの「引っ張り方」でいえば、feeさんは「物語そのもの」ときちんと向き合って、外部の情報をわりかし抜きにして語ってる。ネタを物語自身から引っ張る、って印象がありました。

    対して残響は、あっちこっちから「外部の情報」を引っ張ってきて語ってる、っていう自己分析。まあ、残響の場合、んなたいしたもんじゃなく、胡乱なヨタトリビア知識を引っ張ってきてるってだけの話ではありますが。

     

    ただ、このあたり。

    「物語」に耽溺し、物語の中の一員として没頭しきれるfeeさんと、

    「物語」をあくまで「考えるひとつのネタ」として、物語外部から観測して考察する残響。

    これは、今までのエロゲ対談でも、かなり似通っている図式ではないか、と思うのです。

    言い換えれば、一人称型没入と、三人称型観測。主人公プレイと、百合カプ観測と。別にこの小説、そんなにカップリングなかったけど……(百合者は夜のしじまに沈黙する)

     

    どちらが正しい、ということではありません。ただ、ぼくとしては、「違うひとの違う見方」から何かを得てみたい。考えに触れてみたい、という目論見はありました。「読書会」とは言ってますが、この対談ブログの煽り文にもあるように、「バトル漫談」としての異種格闘技感想大会、みたいなフシもありますw

     

    異種格闘技の醍醐味というのは、おそらく「通常の文脈の逸脱」みたいなところにあるのではないでしょうか。難しく言ってますが、ようは「えっ、そんな読み方アリなの?」みたいな。もちろん奇策・飛び道具みたいな、付け焼き刃で驚かせよう、みたいなのは興ざめです。お互いがお互い、自然に読んで率直な意見をぶつけた時にこそ、意外なモノが生まれ出ます。バトル!ノベル!バトル! これこそがナラティヴストラテジー、物語を巡る獅子戦争タクティクスはこれからも続く……(残響の自室は現在エアコンが壊れていて超茹だってます)

     

    この対談をお読みいただいて、

    「おお、じゃあブラッドベリを読んでみようか」「同じ本を読んでみようか」

    「むしろ読んだけど語りたいことがあるんでブログコメント書いてみるか!」

    「おれもあたしも対談ブログやってみようかなぁ」「SF読んでみようかな」

    「読もう」「語ろう」

    「バトル!ノベル!」

    みたいなのが続いていけばいいなぁ、と、かすかに遠く星を見ながらの期待をしています。

     

    もっと多くの「趣味の語り」を!といいますか。

    ノベルバトルはしばらく置くとして、我々の生活には、多くの趣味文化の語りが必要なのです。「議論プロレスが活発になればいい」というよりは「文化としての語りが活発になればいい」みたいな。

    ぼくとfeeさんは、この企画の最初から「何かたのしさが伝わればいいよね」みたいに話していました。押し付けるつもりはさらさらありませんが、「たのしさ」は、次の「たのしさ」に、さらさらと流れる小川のように続いていくのです。ぼくはそう信じています。

    読書とは個人的な営みです。ましてや趣味としての小説読書など。それでも、ひとつの小説を通して、何かネットの片隅に「たのしさ」を置き残すこと。それが誰かにふとした形で伝わること。それをぼんやり夢想しています。

    この感覚は、論理的に確かなものではありません。また、それほど強いものでもありません。遠くの星を見るかのような、そんなものです。ブラッドベリっぽいですね。

    それでも。「たのしさ」は確かに続いていくのです。

     

    てなわけで、次の読書会は、同じくブラッドベリの連作短編『火星年代記』を読みます。

    feeさんはこの小説をブラッドベリのフェイバリットとして挙げておられて。ぼくはその意気にかられて。また、『太陽の黄金の林檎』でブラッドベリいけるんじゃないか、とも思ったので。そういった理由で、『火星年代記』です。

    (ちなみに、残響は『火星年代記』の洋書キンドル版も買ってる。たまに翻訳してみて、ひとつふたつネタを提供できたらいいなぁ的な)

     

    あるいは、きゃんでぃそふと『つよきす』になるかもしれぬ……。

    これは現在、feeさんがプレイしておられるエロゲのひとつで、feeさんになんとはなしに布教されて、残響め「あ、案外イケるかも……」という始末。これまでつよきすを、有名度合いのわりには食わず嫌いというか、避けてきたのですねぼく。「なんかギラギラしてそうで合わないんじゃないか」と。ただ、feeさんのブログ連載「つよきす三部作 やってます」シリーズがこう、味があってね……。文章がね……。で、興味を持って、体験版プレイしたら「あれ? 自分の波長にあってるかも?」と。「普通にたのしいエロゲだ……」

     

    そんなわけで、現在の予定としてはこの2作品です。

    また対談を収録したら、このブログにアップしますので、お楽しみいただけたら、と思います。

    改めまして、読者の皆様も、「ブラッドベリ読書会」にお付き合いいただき、ありがとうございました。

     

     

    残響

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